女性検診

人は年齢を重ねることにより様々な病的リスクが増え、女性特有の病気も増えます。子宮がん、乳がん、卵巣がんなどの病気は、近年、若い人でも増えてきており、決して人ごとではありません。早期発見のためには定期的な検診をおすすめします。
当クリニックでは、日本産科婦人科学会専門医、臨床細胞学会専門医、内科認定医を取得した医師により、診断・治療・フォローアップを実施させていただきます。とくに自覚症状が無くても年に1度は検診を受けましょう。

子宮がん検診

子宮がんには子宮頸がん(子宮の入り口のがん)と子宮体がん(子宮の奥のがん)があります。どちらのがんも、内診と細胞の検査(細胞診と言います)で発見できます。
細胞診は、それぞれの部分を専用の器具(綿棒など)でやさしく擦って採取し、染色液で染めます。それを、専門の細胞検査士(サイトスクリーナー)が調べ、最終診断は細胞診専門医がおこないます。
富松レディスクリニック院長は細胞診専門医で、がん診断のエキスパートです。

  • 細胞検査は、痛みも伴わず、外来で簡単に済みます。
  • 結果は、約1週間で出ます。必ず、結果を聞いてください。

子宮頸がんの診断

子宮がんについては、その診断基準は時代とともに以下のように変更されています。
各施設によりわかりにくいのが現状ですが、当クリニックでは、その判定もわかりやすくご説明しています。

子宮頸部
取扱い規約
(1997年)
異形成 dysplasia 上皮内癌
軽度異形成中等度異形成高度異形成
WHO分類
(1973年)
Mild dysplasiaModerate dysplasiaSevera dysplasiaCIS
CIN分類
(Richart分類)
CIN1CIN2CIN3
ベセスダシステム
(2001年)
LSIL (low grade SIL)HSIL (high grade SIL)
※細胞診断の分類

子宮頸部扁平上皮系病変の病理組織診断分類の対比

はじめは清浄な子宮組織が、がんにいたるまでの変化を示したものが以下の図です。

子宮頸部扁平上皮系病変 図:子宮頸部扁平上皮系病変

子宮がん検診精密検査

子宮頸がん細胞診にて、異形成異常が疑われる場合は、精密検査が必要です。
その際、次におこなう検査は、高リスク型ヒト・パピローマウイルス検査(高リスクHPV)です。
2008年、ドイツのハウゼン教授によって、高リスクHPVが子宮頸がんの原因であることが明らかにされ、その年のノーベル医学生理学賞を受賞しています。
大部分の高リスクHPV感染は自然消滅し、子宮頸がんになりませんが、まれに、持続感染し、数年以上の前がん病変(異形成)の期間を経て子宮頸がんになるリスクがあります。
次の検査として、高リスクHPVが陽性の場合には、子宮膣部組織検査を行います。これは高リスクHPVに感染している部分を少量採って、病理検査(顕微鏡で見る検査)に提出します。当クリニックでは、細胞診専門医の院長が、最新の機器を使用して安全で正確におこないます。病理検査の結果により、今後の方針について、ていねいにお話しさせていただきます。
子宮体がんについては、同様に子宮内の細胞検査を行います。その結果、疑陽性もしくは陽性の場合、子宮内組織検査を行い、病理検査に提出します。
当クリニックでは痛みがないように、静脈麻酔下でおこないます。

子宮頸がん予防ワクチン

子宮頸がんの原因は、HPVウイルス(ヒトパピローマウイルス)であることがはっきりしました。そして、HPVウイルスの感染を予防するのが「サーバリックス」や「ガーダシル」などのHPVウイルスワクチンです。

  • このワクチンは、合計3回(初回、1ヵ月後、6ヵ月後)接種しないと有効ではありません。
  • 通常のワクチンは、ほとんどが皮下(皮膚の下)注射ですが、このワクチンは筋肉注射のため多少痛みがあります。
  • HPVウイルスは、感染しても免疫(抗体)を作らないので、何回でも感染してしまいます。
    現在HPVウイルスに感染している場合、このワクチンでそれを消すことはできません。感染しているかどうかを知るためには、HPVウイルスの検査(自費4,000円)を行う必要があります。
  • すでにHPVウイルスに感染している場合には、定期的に、HPVウイルス検査と細胞検査(通常の子宮がん検診)を受けていただき、HPVウイルスが消えた後、次のHPVウイルスの感染を予防するためにワクチンを接種します。
  • サーバリックスは、HPV16、18型に対するワクチンであり、その他の発がんウイルス(約40%)には有効ではないため、子宮がんの定期検診を、約2年に1回受けられるようおすすめします。
  • ※接種料金は、合計3回で、40,000円です。
  • ※各種相談はOC-L(オーシーエル)でお受けしています。
  • ※ご不明な点につきましては医師、スタッフに遠慮なくおたずねください。

高リスク型HPV(ヒト・パピローマウイルス)検査について

高リスク型HPVが子宮頸がんの原因であることが明らかになりました。しかし、大部分のHPV感染は自然消滅し、子宮頸がんにはなりませんが、まれに持続感染し、10年以上の前がん病変(異形成)の期間を経て子宮頸がんになるリスクがあります。もし陽性であった場合、検査後3~6ヵ月後に再検査を行うことをおすすめします。

乳がん検診

近年、女性のがんによる死亡原因の中で、乳がんは胃がんを抜き1位となりました。
当クリニックでは、視触診、超音波診断、マンモグラフィ(乳腺・乳房専用のレントゲン撮影)診断など、最新の方法で乳がん検診を行っております。超音波診断では、最新の装置に乳がん検診用のプローブを設置し検査いたします。マンモグラフィでの撮影は、提携先である『静岡市医師会健診センター“メディオ”』で行っていただきます。

当クリニックは、静岡市の検診・住民検診の登録施設として指定されています。

卵巣がん検診

卵巣のう腫は、卵巣の中に水のようなものがたまって大きくなっている状態をいいます。卵巣が直径3cm以上に大きくなっている場合は、全く症状のない方も含めて成人女性の約20人に1人あるといわれています。ほとんどは良性ですが、卵巣のう腫のうち100人に1人は悪性(卵巣がん)の可能性があります。以前はできなかった卵巣がんの早期発見も、最近は、超音波検査と血液検査の腫瘍マーカーの組み合わせによって診断率が向上しています。
診断の手順としては、超音波検査によって卵巣のう腫が発見された場合、そのパターンがどのようなタイプなのか診断します。さらに、MRI検査と血液検査で腫瘍マーカーを測定して、その両方が良性の範囲内であれば定期的(1~3ヵ月おき)に検査を行います。どちらか一方もしくは両方が、良性の範囲を超えた場合は、高度医療機関にご紹介いたします。

レディスドック

「レディスドック」は病気の早期発見にとても大切な検診です。
婦人病は、「生理以外に出血がある」、「帯下(オリモノ)がいつもと違う」などのサインが出ることで発見されることがあります。
しかし何も症状がなく、自分でも気付かないうちに病気が進んでいることもあるので、定期的な検診をお勧めしています。
また、会社などの健康診断の女性健診では、ほとんどが子宮頸部をぬぐう子宮がん検査のみのことが多く、子宮筋腫、子宮内膜症、卵巣のう腫などは全く判断できない検査になっています。
富松レディスクリニックでは、単に細胞検査をするだけではなく、内診で子宮の硬さや大きさ、卵巣の状態などを総合的に判断し、いち早く異常の有無を判断しています。

診察の流れ

問診
簡単な問診票に回答していただきます。問診により、健康保険を適応した診察、検査が可能になることがあり、健康保険証をご持参ください
内診(婦人科診察)
内診台での膣・子宮・卵巣のチェックになります。
子宮頸がん細胞検査(細胞診)
子宮入り口にある細胞を採って調べます。
一般細菌検査
膣内の雑菌(大腸菌・ブドウ球菌など)・カンジダ・トリコモナスなどの有無を判断します。
クラミジア検査
子宮の入り口の粘液を採って、クラミジアがいないかを調べます。
クラミジアは、性感染症(性病)の中で最も多い感染症です。20~30歳代の女性では、8人に1人が感染しています。
感染者のほとんどが無症状なので、検査をしないと見つかりません。
淋菌検査
子宮の入り口の粘液を採って、淋菌がいないかを調べます。
淋菌による炎症は症状が強く、骨盤腹膜炎の原因としても有名です。
無症状で保菌している方があり、免疫力の低下とともに症状が現れることがあります。
経腟エコー
膣の中から超音波を当て、子宮がん、子宮筋腫、子宮内膜症、卵巣がん、卵巣のう腫などがないかを調べます。
腹部エコー(おなかにあてるエコー検査)よりも正確にわかります。
また卵巣の機能の評価も行うことができ、排卵障害の診断も可能です。

費用:19,440円(税込)

  • ※診察中に異常が見られた場合は健康保険が適応される場合がありますので、健康保険証をご持参ください。
  • ※月経中の健診は精度が落ちる場合がありますので、月経中のご受診はご遠慮ください。